小学三年生の時先生のすすめで日記を付け始めました。
学校でこんなことがあった、そんな他愛のない日常を綴っていました。
この習慣は、東京の学生生活まで続きました。
以来いつもお気に入りの日記帳が私の傍にありました。
故井上ひさし氏が一関で綴り方教室を開講。
受講生に「私の秘密」という課題の作文を与ました。
さあ、それでは発表をといわれたとき、生徒はみんな沈黙。
氏はおっしゃったそうです。
「書くということはそういうことなのですよ。」と。
書くという作業は裸になること。その勇気と覚悟があるか。
書いたものが残る重みを受け止められるか。
文章を書くにはまず心と向き合うという過程が必要。
書くことはそういうこと。
氏の授業を受けてみたかったと今更ながら惜しまれます。
書くということ
- 試練
- 花を生ける