理想の庭

一関から北へ50キロ、北上市にある現代詩歌文学館。その庭園と建物はすばらしく、時に散策するのも楽しみ。でも、私のお気に入りは、庭に移設された俳人・山口青邨宅。  この自宅は東京杉並にあった(三艸書屋と雑草園)をそのままの姿で、平成5年に移築復元したものだそうです。 昭和6年、青邨39歳の時から生涯を過ごした家、「私の只一つの贅沢」と言った庭。名付けて雑草園。それぞれの部屋から見える庭の草花、風情は異なり、どの部屋にいても季節を感じるこの家の造り。そして、小さいけれど使い勝手がよさそうな台所。その隣には2畳の女中部屋。籐の椅子にかけると、ほっとします。日本家屋の素晴らしさがあふれているすばらしい邸宅は私のあこがれるたたずまいです。ちなみに、我が家の庭も雑草園と呼んでいます。もちろん、こちらはいうまでもなく名前通りの雑草だらけの庭です。

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