【元祖ひと口もち膳】

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一関名物「ひと口もち膳」はふじせいの登録商標です。平成3年、もち料理を気軽に召し上がっていただこうと考案したのが「ひと口もち膳」です。餅米の最高峰「こがねもち」を当店で搗きあげ、地元の具材にこだわった手づくりのもち料理です。もちろん添加物等一切不使用です。一関名物として、地元だけでなく遠来のお客様にも喜んでいただいております。一関にお越しの際は、この地方最高のおもてなしであるつきたてのもち料理をぜひお召し上がりください。私共のおもてなしの心が伝わると存じます。

箸休めの大根おろしに9種類のもち料理(あんこ餅・ずんだ餅・くるみ餅・ごま餅・じゅうね餅・納豆餅・ショウガ餅・ふすべ餅、引き菜のお雑煮)。どれも格別のおいしさです。

 

ひと口もち膳のはじまり
「なぜひと口サイズにしたのですか?」と聞かれることがございます。では、「ひと口もち膳」が誕生するまでのお話をいたしましょう。その土地ならではのお料理をいただくことは、旅の大きな楽しみのひとつですね。平成3年の秋、和食処開業にあたり、せっかく一関にお越しなのだから、ここでしか食べられないつきたてのもち料理召し上がっていただきたいと思いました。しかし、一関地方独特の「もち本膳」のお餅は大きな餅が2個ずつ入っていますので、4種類で満腹になってしまいます。この地方独特の多彩な珍しいもち料理をもっと気軽に楽しんでいただけないものか。と、思案中のある日、有田からなじみの陶器屋さんが営業にみえました。この日のおすすめは珍味入れ。さまざまな形、色とりどりの珍味入れが並んだテーブルをみた瞬間、ひらめきが走りました。これだ!この小さな器にお餅を入れたら、きっとおしゃれなお餅料理になる。これなら女性でも完食できる。器の形もさまざまに、お餅の色も鮮やかに、目でも舌でも楽しんでいただけるかもしれない!早速お餅を入れてみると、想像どおりでかわいい器とひと口大のお餅との相性はぴったりでした。9仕切りの松花堂にひと口大のお餅が8種類、外に汁餅を付けて、計9種類。ひと口サイズで9種類もの伝統もち料理が味わえる「もち膳」ができました。一関のもち料理に欠かせない大根おろしは真ん中に据え、平成3年10月28日の開業日に「ひと口もち膳」としてデビューしました。こんな小さな餅がはたしてもち料理としてご満足いただけるだろうかと心配したのですが、「わぁー!かわいい!写真とってもいいですか?」と若い女性をはじめ、しだいに幅広い年齢層の方にご注文いただく人気メニューになっていきました。面白かった、楽しかった、こんなおいしいお餅は初めてです、などが皆様からいただく感想です。いつしか具だくさんのお雑煮付が付いた「ひと口もち膳は」ふじせいの名物になりました。その後、お客様のリクエストにお応えして、香の物も加え、具も召し上がれるようにとスプーンも添えました。皆様に伝統もち料理を楽しんでいただきたいという願いから生まれたひと口サイズのお餅料理は、いまでは一関名物「ひと口もち膳」として多くのお客様に喜んでいただいております。
※なお「ひと口もち膳」は三彩館ふじせいの登録商標でございます。

お持ち帰り

搗きたてのお餅は、時間の経過と共に硬くなります。すぐに召し上がる方のみ、お持ち帰りを承っております。

 

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