片づけに精を出していた数年前、押し入れから出てきたのは般若の面。
仏師でもあった叔父の作品で、仏間に飾っていたところ
遊びに来た孫たちが見つけて大泣きする事態になりました。
昔、田舎の祖母の家の柱にも般若の面が飾ってあり
真っ赤な口がとっても怖くて泣いてしまった私。
こちらは趣味で能面や神楽面を彫っていた曽祖父の作でした。
般若の面は、実は顔の上下で心の二面性を表し、
己を制御できずに悲しみが怒りや憎しみに変わる女心の一過程なんだとか。
そう思って眺めると深い悲しみと切なさも感じますね。
若いころ、少しだけ仕舞を習っていましたが、
人の心の奥までも表現できる能面にも魅せらたものです。
ということはさておき、どうやら久しぶりに孫たちと
再会できそうなので、さあ、般若の面を忘れずにしまいましょう!